当院では、診察、大腸カメラ検査ともに完全予約制です。事前に診察を受けていただき、検査の適応確認と、下剤の処方・服薬指導を行います。必要に応じて血液検査なども併用し、安全に検査を行うための準備を進めます。

検査3日前から以下のような食品は食べないようにしてください。特に普段から便秘気味だったりお通じが固い方は、腸内に残りやすく検査に影響がある場合があります。

• 果物、茸類、海藻類、野菜、豆類、こんにゃく、玄米など
• 繊維の多い食品や消化の悪い食品
• アルコール・香辛料など刺激の強い食品

大腸に食べカスや便が残ると、粘膜をしっかり観察できません。検査前日は、朝・昼・晩とも消化の良い食べ物を意識してお召し上がりください。前日の夕食は夜20時まで済ませ、その後は水やお茶などの水分（ジュースや乳飲料は避けてください）を少し多めにお摂るよう心がけてください。

そして、前日の夜22時に下剤（ラキソベロン）1本をコップ1杯の水に溶かしてお飲みください。下剤を常用されている方は併せて服用していただいてかまいません。

• 常用薬がある方は、医師の指示に従って服用量や服用時間を調整してください。
• 就寝前に服用する糖尿病薬は、中止してください。

朝食は摂らずにご来院ください。水やお茶などの水分は、少量であれば飲んでいただいてかまいません。服用中のお薬は、事前にお伝えした指示に沿って服薬・休薬してください。特に糖尿病薬や抗凝固薬（血液をサラサラにする薬）は取り扱いに注意が必要ですので、必ず事前にお知らせください。

• 抗凝固薬や抗血小板薬を服用している方は、必ず事前にお知らせいただき、医師にご相談ください。
• 糖尿病薬（内服・インスリン）は、検査当日は服用しないでください。
• アレルギーのある方は、検査前に必ずお知らせください。
• 現在服用中の薬や注射薬（インスリンなど）はすべてご持参ください。
• 降圧剤（血圧を下げる薬）、心臓の薬は朝6時30分までに少量の水で内服してください。
• 内服薬の種類によっては、検査日の数日前から1週間程度の休薬が必要となる場合があります。（例：ワーファリン、バイアスピリン、バナルジン、プレタール、ペルサンチン、エパデール、オパルモンなど）
• 喫煙されている方は、検査が終わるまではなるべくお控えください。
• 鎮静剤を使用した場合、当日は自動車・バイク・自転車などの運転ができません。付き添いの方に運転していただくか、公共交通機関をご利用ください。

• 検査時は検査着に着替えていただきますので、着脱のしやすい服装でご来院ください。
• 検査時は指輪、ネックレス、ピアス、時計、ヘアピン、眼鏡、下着など金属のついているものは全てはずしていただきます。
• 検査後にお腹が張ったりすることもありますので、お腹を締め付けるような服装（腹巻き、ボディースーツなど）は避けてご来院ください。
• 必要な場合もありますので、替えのパンツをご用意の上、ご来院ください。
• 腸内の洗浄状況により、検査の順番が前後することがありますのでご了承ください。
• 診療の状況次第で時間通りに検査が開始できない場合がありますのでご了承ください。

検査は左側を下にして横になった姿勢で行い、肛門からスコープを挿入します。検査中は必要に応じて体位変換を行い検査を進めていきます。通常15〜30分程度で大腸全体を観察し、必要に応じてポリープ切除や組織採取（生検）を行います。ポリープ切除を予定する場合は、事前に同意をいただきます。

鎮静剤を使用した方は、リカバリールームで鎮静剤の効果がなくなるまで約30〜60分間休憩していただきます。検査後は担当医が撮影画像をもとに結果をご説明します。組織検査（生検）を行った場合は、後日に改めて結果をご報告します。ポリープ切除を行った場合は、一定期間の運動や飲酒の制限が必要です。

検査に伴い腸内に空気を入れるため、一時的にお腹の張りや違和感を感じることがありますが、自然に改善します。また、検査時に腸の中を見やすくするために青色の液（無害）を散布する場合あります。その影響で、後で尿や便に色がつくことがありますが心配ありません。

• 鎮静剤を使用した場合は、当日の運転や危険作業は控えてください。
• 体調の変化や出血などの異常を感じた場合は、すぐにご連絡ください。