潰瘍性大腸炎

Ulcerative Colitis

潰瘍性大腸炎とは

潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に炎症とびらん(粘膜がただれる状態)が起こる慢性の炎症性腸疾患です。主に大腸の内側(粘膜層)に炎症が限局し、症状が再発と寛解を繰り返します。

潰瘍性大腸炎の確定診断までの期間

  • 半年以内35
  • 半年超〜1年30
  • 1年以上〜5年25
  • 5年以上10

潰瘍性大腸炎の確定診断までの期間には個人差があります。比較的早く診断される方もいますが、症状が長く続いてから診断される方も少なくありません。症状がある場合は、できるだけ早めに医療機関を受診することが大切です。早期診断・適切な治療開始は、症状のコントロールや生活の質向上につながります。

年代・男女別 潰瘍性大腸炎の発症割合

  • 10代〜20代
    2218
  • 30代〜40代
    1817
  • 50代以上
    1213
  • 男性
  • 女性

潰瘍性大腸炎は若年層で多く発症し、特に10代〜20代での発症が目立ちます。30代〜40代や50代以上でも発症は見られますが、割合はやや少なめです。男女差は年代によって異なり、若年層では男性や女性に大きな差はありませんが、中高年では女性の割合がやや高くなる傾向があります。早期診断と適切な治療開始が症状のコントロールや生活の質向上に役立ちます。

潰瘍性大腸炎の主な症状

症状は炎症の程度や範囲によって異なりますが、以下のような症状が特徴的です。

  • 血便や粘血便
  • 下痢や頻回の排便
  • 腹痛や腹部の違和感
  • 発熱や体重減少
  • 全身倦怠感

潰瘍性大腸炎の原因・リスク要因

原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が関連していると考えられています。

  • 自己免疫異常による腸粘膜の炎症
  • 遺伝的素因
  • 環境因子(ストレス、食生活の影響)
  • 腸内細菌叢の変化

潰瘍性大腸炎の検査・診断方法

潰瘍性大腸炎の診断には、内視鏡検査を中心に、血液検査や画像検査などを組み合わせて総合的に評価します。症状だけでは他の腸疾患との区別が難しいため、精密な検査が重要です。

下部内視鏡検査(大腸カメラ)

炎症の分布や粘膜の状態を直接観察し、必要に応じて組織を採取して病理検査を行います。

血液検査・便検査

炎症の程度や貧血の有無、感染症との鑑別を行います。便中の炎症マーカー(カルプロテクチンなど)も参考になります。

診断の総合判断

症状・内視鏡所見・検査結果を総合して、潰瘍性大腸炎と他疾患(クローン病など)との鑑別を行います。

潰瘍性大腸炎の治療法

治療は症状のコントロールと再発防止を目的に行われます。

  • 薬物療法(5-ASA製剤、ステロイド、免疫調節薬、生物学的製剤など)
  • 栄養療法と食事管理
  • 重症例や薬物療法が無効な場合は手術療法も検討される
  • 定期的な内視鏡検査による病状の把握

潰瘍性大腸炎の予防と生活上の注意点

潰瘍性大腸炎の根本的な予防法はありませんが、症状の悪化を防ぐために以下の点に注意しましょう。

  • 規則正しい生活と十分な休息をとる
  • ストレスの軽減を心がける
  • バランスの良い食事を心がける(刺激物やアルコールを控える)
  • 医師の指示に従い薬を継続する
  • 定期的な検査を受ける

潰瘍性大腸炎に関するよくあるご質問

潰瘍性大腸炎は完治しますか?

現在のところ完治は難しいとされていますが、適切な治療により症状をコントロールし、寛解状態を長期間維持することが可能です。

潰瘍性大腸炎の症状にはどんなものがありますか?

刺激物や脂っこい食事は避け、消化に良いバランスのとれた食事を心がけることが大切です。症状により個人差があるため、医師や栄養士に相談してください。

潰瘍性大腸炎はどのように治療しますか?

薬の副作用は種類によって異なります。副作用を感じた場合は速やかに医師に相談し、適切な対処を行います。

潰瘍性大腸炎の食事で気をつけるポイントは?

刺激物(香辛料・アルコール・カフェイン)や脂っこい食事は控え、消化に良い食品を中心にバランスよく摂ることが大切です。症状や個人差によって適した食事は異なるため、医師や管理栄養士に相談して食事内容を調整しましょう。

潰瘍性大腸炎の薬の副作用は何がありますか?

主に5-ASA製剤、ステロイド、免疫抑制剤などの薬で、下痢・吐き気・肝機能異常・感染症のリスクなどが報告されています。副作用を感じた場合は自己判断せず、速やかに医師に相談し、症状に応じた対処や薬の調整を行うことが重要です。