過敏性腸症候群
過敏性腸症候群(IBS)とは
過敏性腸症候群(IBS)は、腸の働きに異常が起こることで、腹痛や便通異常(便秘や下痢、またはその両方)が繰り返し起こる慢性的な機能性腸疾患です。器質的な異常は認められないことが多く、ストレスや生活習慣が症状に影響を与えることがあります。
過敏性腸症候群のタイプ別割合
- 便秘型(IBS-C)30
- 下痢型(IBS-D)40
- 混合型(IBS-M)25
- 未分類型5
過敏性腸症候群(IBS)は下痢型、便秘型、混合型などに分かれ、下痢型が最も多く見られます。タイプによって症状や日常生活での注意点が異なるため、自分の症状を正しく理解し、医療機関での相談や生活習慣の工夫を行うことが大切です。
過敏性腸症候群の主な症状
IBSの症状は個人差がありますが、以下のようなものが多いです。
- 腹痛や腹部の不快感(便通に伴って軽減することが多い)
- 便秘、下痢、またはその両方を繰り返す
- 腹部膨満感やガスがたまる感じ
- 食後に症状が悪化することがある
- 排便後に症状が改善することが多い
過敏性腸症候群の原因と発症メカニズム
IBSの原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が関与すると考えられています。
- 腸管の運動異常や過敏性の増加
- 腸内環境の乱れ(腸内フローラの変化)
- ストレスや精神的な要因
- 感染後の腸機能障害
- 食事内容や生活習慣の影響
過敏性腸症候群の検査・診断方法
IBSの診断には問診・便検査・血液検査が中心となり、器質的疾患の除外が重要です。必要に応じて大腸内視鏡検査を行い、炎症性疾患や腫瘍性病変の有無を確認します。
問診と症状の確認
腹痛や便通異常の頻度・性状などを詳しく伺い、IBSの診断基準(Rome基準)に基づいて評価します。
血液検査
白血球数やCRPなどの炎症マーカー、感染や貧血の有無を確認し、他疾患の除外に役立てます。
便検査
感染性腸炎や炎症性腸疾患の鑑別のため、病原体や血便、便中カルプロテクチンなどを調べます。
下部内視鏡検査(大腸カメラ)
炎症性腸疾患や大腸がんなどの器質的疾患を除外する目的で行います。
過敏性腸症候群の治療法
IBSの治療は症状のコントロールが中心となります。
- 食事療法:刺激物や特定の食品を避ける
- 薬物療法:便秘薬、下痢止め、腸管運動調整薬、抗不安薬など
- 心理的サポートやストレス管理
- 生活習慣の改善(十分な睡眠や運動)
過敏性腸症候群の予防方法
- 規則正しい食生活を心がける
- ストレスをため込まない工夫をする
- 適度な運動を続ける
- 十分な睡眠をとる
- 水分をしっかりとる
過敏性腸症候群に関するよくあるご質問
過敏性腸症候群はどのように診断されますか?
過敏性腸症候群は主に症状の特徴を詳しく問診することで診断されます。加えて、血液検査や大腸内視鏡検査を行い、潰瘍性大腸炎や感染性腸炎など他の疾患がないか確認することで、正確な診断が可能です。
過敏性腸症候群は治りますか?
過敏性腸症候群は根治が難しいとされていますが、薬物療法や生活習慣の改善、ストレス管理により症状をコントロールし、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。
過敏性腸症候群の主な症状にはどんなものがありますか?
腹痛や腹部膨満感、便秘や下痢、便の形状の変化などが典型的な症状です。症状の出方には個人差が大きく、ストレスや食事が症状に影響することがあります。
過敏性腸症候群ではどのような食事が良いですか?
刺激の強い食品(香辛料、アルコール、カフェイン)や脂っこい食事を控え、消化に良いバランスのとれた食事を心がけましょう。食物繊維の種類や量も症状に応じて調整することが大切です。
過敏性腸症候群の治療にはどのような方法がありますか?
薬物療法(下痢型・便秘型に応じた整腸剤や便秘薬など)や心理療法、生活習慣の改善が中心です。必要に応じて内視鏡検査で他の疾患を除外することが治療方針を決める上で重要です。
