感染性腸炎
感染性腸炎とは
感染性腸炎は、細菌やウイルス、寄生虫などの病原体によって腸の粘膜に炎症が起きる病気です。主に小腸や大腸に影響を及ぼし、下痢や腹痛などの症状を引き起こします。通常は数日から1週間程度で自然回復することが多いですが、重症化すると脱水や合併症を招くこともあります。
感染性腸炎の原因別割合
- ウイルス感染65
- 細菌感染30
- 寄生虫感染5
感染性腸炎の主な原因はウイルス感染で全体の約65%を占め、次いで細菌感染、寄生虫感染が続きます。原因ごとの特徴を理解することで、適切な予防策や症状発生時の対応に役立ちます。
感染性腸炎の主な症状
感染性腸炎の症状は様々ですが、代表的なものは以下の通りです。
- 下痢(時に血便や粘液便を伴う)
- 腹痛や腹部のけいれん
- 発熱や倦怠感
- 吐き気・嘔吐
- 脱水症状(特に高齢者や乳幼児で注意が必要)
感染性腸炎の原因と感染経路
感染性腸炎の原因となる病原体と主な感染経路は以下の通りです。
- ウイルス:ノロウイルス、ロタウイルスなど(主に経口感染)
- 細菌:サルモネラ菌、カンピロバクター、病原性大腸菌など(汚染された食品や水からの感染)
- 寄生虫:アメーバ、ジアルジアなど(汚染水や食物からの感染)
- 接触感染や飛沫感染も一部のウイルスで起こることがあります
感染性腸炎の検査・診断方法
感染性腸炎の診断には、便検査や血液検査が中心となり、症状の経過や重症度に応じて内視鏡や画像検査を併用します。特に重症例では、腸粘膜の状態を把握し、他の疾患との鑑別が重要です。
便検査
細菌やウイルスなどの病原体の検出、血便や白血球の有無を調べます。感染症の特定に不可欠です。
血液検査
白血球数やCRPなどの炎症マーカー、脱水状態や電解質異常の有無を確認します。
下部内視鏡検査(大腸カメラ)
重症例や他疾患との鑑別が必要な場合に行い、腸粘膜の炎症や潰瘍、偽膜などを直接観察します。
感染性腸炎の治療法
多くの場合は対症療法が中心となりますが、原因によって治療方針が異なります。
- 水分補給と電解質バランスの維持が最も重要
- 症状に応じた解熱鎮痛薬や整腸剤の使用
- 細菌性の場合、抗生物質の投与が必要となることがあります
- 重症例や合併症がある場合は入院治療が必要
感染性腸炎の予防方法
感染予防のために日常生活で注意すべきポイントは以下の通りです。
- 手洗いをこまめに行う
- 生ものや加熱不十分な食品を避ける
- 飲料水や調理器具の衛生管理を徹底する
- 感染者との接触を控える
- 調理時は十分な加熱を心がける
感染性腸炎に関するよくあるご質問
感染性腸炎はどのくらいで治りますか?
軽度の感染性腸炎は通常数日から1週間で自然回復することが多いですが、原因菌やウイルスの種類、年齢や体力によって回復期間は異なります。症状が長引く場合や重症化が疑われる場合は、医療機関での診断が必要です。
感染性腸炎の症状にはどんなものがありますか?
主な症状は下痢、腹痛、吐き気、発熱、倦怠感などです。脱水症状を伴うこともあるため、水分補給を十分に行うことが重要です。必要に応じて大腸内視鏡検査を行うことで、炎症の範囲や重症度を正確に確認できます。
感染性腸炎で抗生物質は必要ですか?
感染性腸炎は原因によって治療法が異なります。ウイルス性腸炎には抗生物質は効果がありません。細菌性腸炎の場合のみ、医師が必要と判断したときに抗生物質を使用します。自己判断での服用は避け、正確な診断に基づく治療が重要です。
感染性腸炎が重症化するとどうなりますか?
重症化すると脱水症状、腸の穿孔、敗血症などの合併症を引き起こす可能性があります。激しい腹痛、血便、高熱などの症状がある場合は、早急に医療機関を受診してください。内視鏡検査や画像検査により、早期に重症度を評価することが可能です。
感染性腸炎の予防には何が有効ですか?
手洗いや食品の十分な加熱、調理器具の衛生管理が有効です。また、家庭や職場での感染拡大を防ぐため、症状がある場合は外出や出勤を控え、十分な休養を取ることが推奨されます。
