胃炎(急性・慢性)
胃炎とは
胃炎は胃の粘膜に炎症が起きている状態で、急性と慢性に大別されます。急性胃炎は突然発症することが多く、ストレスや薬剤、細菌感染が引き金となることがあります。一方、慢性胃炎は長期間にわたる炎症が特徴で、ピロリ菌感染が主な原因とされています。胃が痛い、胃もたれ、吐き気などの症状があれば、早めの内視鏡検査による正確な診断が大切です。
胃炎の主な原因
- ピロリ菌感染40
- ストレス・自律神経の乱れ20
- 薬剤(NSAIDs・ステロイド等)15
- アルコール・喫煙15
- その他(ウイルス・細菌など)10
胃炎は多くの要因が関与して発症します。主な原因はピロリ菌感染が約40%で最多ですが、ストレスや自律神経の乱れ、薬剤(NSAIDs・ステロイド等)、アルコール・喫煙などの生活習慣も影響します。また、ウイルスやその他の細菌による感染も一部で報告されています。これらの要因が複合的に作用することで胃の炎症が起こります。
胃炎の主な症状
胃炎の症状は個人差がありますが、以下のような不快感が現れることがあります。
- みぞおちの痛み・不快感
- 胃もたれや膨満感
- 吐き気・嘔吐
- 食欲不振
- 胸やけ
胃炎の原因・リスク要因
胃炎の発症にはさまざまな要因が関与しており、急性と慢性で背景が異なる場合もあります。特にピロリ菌感染は慢性胃炎の最大のリスク要因とされ、放置すると萎縮性胃炎や胃がんのリスクも高まります。その他、痛み止めの長期使用、日常生活のストレス、飲酒・喫煙、刺激の強い食事なども胃粘膜を傷つける原因となります。
- ピロリ菌感染(特に慢性胃炎の主因)
- NSAIDs(痛み止め)の長期使用
- 暴飲暴食、刺激物の摂取
- 過度なストレス
- 喫煙・アルコール摂取
- 自律神経の乱れ
胃炎の検査・診断方法
胃炎の診断には、症状や生活習慣の問診に加え、内視鏡検査が有効です。内視鏡により胃粘膜の状態を直接観察し、炎症の程度や出血の有無を詳細に確認できます。さらに、ピロリ菌感染の有無を調べる検査や血液検査を組み合わせることで、より正確な診断と適切な治療方針の決定につなげています。
問診および症状評価
みぞおちの痛みや不快感、吐き気などの症状、飲酒・喫煙の習慣や既往歴を詳しく伺い、内視鏡検査の必要性を判断します。
上部内視鏡検査(胃カメラ)
胃粘膜の炎症や出血の有無を直接観察し、必要に応じて組織検査を行います。胃炎の確定診断に欠かせません。
ピロリ菌検査
尿素呼気試験や迅速ウレアーゼ試験などでピロリ菌感染の有無を判定します。
血液検査・便検査
栄養状態や炎症反応を確認し、補助的に検査します。
胃炎の治療法
胃炎の治療は、原因や症状の程度に応じて適切な対処を行うことが大切です。胃酸の分泌を抑える薬を基本に、ピロリ菌感染が確認された場合は除菌治療を行います。薬剤性の場合は服用薬の見直しを行い、生活習慣の改善やストレス対策もあわせて進めていきます。
- プロトンポンプ阻害薬(PPI)などによる胃酸抑制治療
- ピロリ菌陽性の場合は除菌治療
- NSAIDs中止または薬の変更
- 生活習慣の改善(食事・ストレス管理など)
胃炎の予防と再発防止
胃炎は生活習慣の影響を強く受けるため、日々の心がけが予防や再発防止につながります。規則正しい食事や禁煙・節酒の徹底、ストレスの軽減が重要です。また、ピロリ菌感染の有無を確認し、除菌後も定期的な内視鏡検査を受けることが再発や他の疾患の早期発見に役立ちます。
- 規則正しい食生活
- 刺激物・アルコールの摂取を控える
- 禁煙
- ストレスの軽減
- ピロリ菌除菌後の定期的な内視鏡検査
胃炎に関するよくあるご質問
胃炎は自然に治ることがありますか?
軽度の胃炎であれば自然に症状が落ち着くこともありますが、放置すると再発や胃潰瘍・胃がんへ進行するリスクがあります。症状が続く場合は自己判断せず、医療機関で診断・治療を受けることが重要です。
胃炎の原因にはどんなものがありますか?
胃炎の主な原因はピロリ菌感染、過度の飲酒や喫煙、ストレス、薬剤(鎮痛薬など)、不規則な食生活などです。原因を特定することで、再発予防や適切な治療につながります。
胃炎の症状にはどんなものがありますか?
代表的な症状は胃痛や胃もたれ、胸やけ、吐き気、食欲不振です。慢性的な胃炎では無症状のこともあり、健診で指摘されて気づくケースもあります。
ピロリ菌を除菌すれば胃炎は完全に治りますか?
ピロリ菌の除菌に成功すると胃炎の改善や再発予防に大きな効果があります。ただし、薬剤性や生活習慣が原因の胃炎は除菌だけでは改善しないため、生活習慣の見直しも必要です。
胃炎はどのくらいの期間で治るのですか?
治療法や症状の重さによって異なりますが、一般的には1〜2か月ほどで症状が改善することが多いです。慢性胃炎や萎縮性胃炎の場合は長期的な管理が必要となることもあります。
