胃ポリープ

Gastric Polyp

胃ポリープとは

胃ポリープは、胃の粘膜にできる良性の隆起性病変で、定期健診や内視鏡検査で偶然見つかることが多い病変です。多くはピロリ菌に関連しない過形成性ポリープや胃底腺ポリープであり、症状を伴わず経過観察されることもあります。ただし、一部のポリープは将来的にがん化するリスクを含むため、種類や大きさに応じて対応が必要です。

胃ポリープの主な種類

  • 胃底腺ポリープ50
  • 過形成性ポリープ30
  • 腺腫性ポリープ10
  • その他10

胃ポリープにはいくつかの種類があり、最も多いのは胃底腺ポリープ(約50%)です。次いで過形成性ポリープ(約30%)が多く、腺腫性ポリープは比較的まれで約10%です。腺腫性ポリープは将来的にがん化するリスクがあることも報告されています。

年代別にみる胃ポリープの発見率

  • 10代以下
    2
  • 20代
    5
  • 30〜40代
    20
  • 50〜60代
    40
  • 70代以上
    33

胃ポリープの発見率は加齢とともに増加し、50〜60代に最も多く見られます。70代以上でも高い割合で発見され、定期的な内視鏡検査による早期発見が重要です。若年層(10〜20代)の発見はまれです。

胃ポリープの主な症状

多くの胃ポリープは無症状ですが、大きさや部位によっては次のような症状が現れることがあります。

  • 胃の不快感や痛み
  • 胃もたれ
  • 吐き気
  • 出血による黒色便
  • 貧血(出血が続いた場合)

胃ポリープの原因・リスク要因

胃ポリープの形成には以下のような要因が関与するとされています。

  • 加齢による胃粘膜の変化
  • ピロリ菌感染(特に過形成性ポリープ)
  • 胃酸分泌抑制薬(PPI)の長期使用(胃底腺ポリープとの関連)
  • 慢性的な胃炎の既往
  • 遺伝的要因(家族性腺腫性ポリポーシスなど)

胃ポリープの検査・診断方法

胃ポリープの診断には、内視鏡検査(胃カメラ)が中心となります。当院では内視鏡によりポリープの大きさ・形状・数を詳細に観察し、必要に応じて組織検査(生検)を行います。また、ピロリ菌感染の有無も評価し、治療方針の決定に役立てます。

上部内視鏡検査(胃カメラ)

ポリープの位置や形状、数を直接観察し、悪性の可能性があるものを見極めます。

生検(組織検査)

ポリープの一部を採取し、顕微鏡でがんや異形成の有無を確認します。

ピロリ菌検査

ポリープとの関連が深いピロリ菌の感染を確認し、除菌の必要性を判断します。

胃ポリープの治療法

ポリープの種類・大きさ・数・がん化のリスクに応じて、以下の対応が検討されます。

  • 経過観察(多くの胃底腺ポリープは定期的な内視鏡検査で十分)
  • ピロリ菌除菌治療(過形成性ポリープでは縮小が期待される)
  • ポリープ切除(内視鏡的ポリペクトミー)
  • 出血や閉塞などの合併症がある場合は積極的治療

胃ポリープの予防と再発防止

胃ポリープの予防や再発防止には以下のような対策が有効です。

  • ピロリ菌感染の有無を確認し、必要に応じて除菌
  • 定期的な内視鏡検査による経過観察
  • 胃酸抑制薬の長期使用について主治医と相談
  • バランスの取れた食事と禁煙
  • ストレス管理

胃ポリープに関するよくあるご質問

胃ポリープはがんになりますか?

多くの胃ポリープは良性ですが、腺腫性ポリープや大きなポリープはがん化のリスクがあります。そのため、定期的な内視鏡検査や必要に応じた病理診断が重要です。

胃ポリープにはどんな症状がありますか?

ほとんどの胃ポリープは無症状で、健康診断や胃カメラ検査で偶然見つかります。ただし、大きなポリープでは胃もたれや出血が起こることもあります。

胃ポリープはどのように検査しますか?

内視鏡検査(胃カメラ)が最も一般的で、形状や大きさを直接確認できます。必要に応じて組織を採取し、病理検査でがん化の有無を確認します。

胃ポリープは治療が必要ですか?

多くは経過観察で問題ありませんが、腺腫性ポリープや大きなポリープは内視鏡的に切除することがあります。治療の必要性は種類やサイズによって異なるため、医師の判断に従うことが大切です。

胃ポリープは予防できますか?

ピロリ菌の除菌やバランスの良い食生活、禁煙、節酒など生活習慣の改善によって予防や再発防止につながります。まずは検査で正しく診断を受けることが第一歩です。