クローン病

Crohn's Disease

クローン病とは

クローン病は消化管のどの部位にも炎症を起こすことがある慢性の炎症性腸疾患で、特に小腸や大腸に好発します。炎症は腸壁の全層に及ぶことが多く、潰瘍や狭窄、瘻孔(ろうこう)形成を引き起こすことがあります。

クローン病の確定診断までの期間

  • 半年以内30
  • 半年超〜1年25
  • 1年以上〜5年35
  • 5年以上10

クローン病の確定診断までの期間には個人差があります。比較的早く診断される方もいますが、症状が長く続いてから診断される方も少なくありません。症状がある場合は、できるだけ早めに医療機関を受診することが大切です。適切な治療開始は、症状のコントロールや生活の質向上に役立ちます。

クローン病の発症年齢分布

  • 10代〜30代
    70%
  • 40代〜50代
    20%
  • 60代以上
    10%

クローン病は若年層で発症することが多く、特に10代から30代での発症が目立ちます。40代以降でも発症することはありますが、若年層ほど多くはありません。症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが症状のコントロールや生活の質向上につながります

クローン病の主な症状

症状は個人差がありますが、主に以下の症状がみられます。

  • 腹痛や腹部のけいれん
  • 下痢(時に血便を伴うこともある)
  • 体重減少や発熱
  • 口内炎や肛門周囲の痛み・潰瘍
  • 腸閉塞症状(狭窄による)

クローン病の原因・リスク要因

クローン病の正確な原因は不明ですが、以下の要因が関与すると考えられています。

  • 免疫系の異常反応
  • 遺伝的要素
  • 環境因子(喫煙、食生活の影響など)
  • 腸内細菌のバランスの乱れ

クローン病の検査・診断方法

クローン病の診断には、内視鏡検査をはじめとする複数の検査を組み合わせて行います。病変が口から肛門まであらゆる消化管に及ぶ可能性があるため、広範囲な評価が必要です。

下部内視鏡検査(大腸カメラ)

大腸から小腸終末部までの粘膜を観察し、病変の有無を確認します。カプセル内視鏡などを用いて小腸全体の評価も行います。

血液検査・便検査

炎症反応(CRPなど)や貧血の有無を確認し、便検査では感染症との鑑別や炎症の指標を評価します。

総合的な診断

検査結果と症状をもとに、潰瘍性大腸炎など他疾患との鑑別を含めて診断します。

クローン病の治療法

治療は症状の軽減と再発防止を目指します。

  • 薬物療法(5-ASA製剤、ステロイド、免疫抑制薬、生物学的製剤など)
  • 栄養療法・食事管理
  • 症状や合併症に応じた手術療法
  • 定期的な検査と経過観察

クローン病の予防と生活上の注意点

根本的な予防法はありませんが、症状の悪化防止には以下の点が重要です。

  • 禁煙する
  • バランスのとれた食事を心がける
  • ストレスの軽減
  • 定期的な通院と検査
  • 薬の適切な服用

クローン病に関するよくあるご質問

クローン病は完治しますか?

クローン病は現在の医療では完治が難しい病気ですが、薬物療法や生活習慣の改善により症状をコントロールし、長期間の寛解状態を維持することが可能です。早期治療と定期的な経過観察が症状管理の鍵となります。

クローン病の症状にはどんなものがありますか?

主な症状は下痢、腹痛、血便、体重減少、発熱、倦怠感などです。症状の程度や現れる部位は個人差があり、軽度では自覚症状が少ない場合もあります。

クローン病では食事制限が必要ですか?

症状や炎症の部位によって異なりますが、刺激物(香辛料やアルコール)や脂肪分の多い食事は控えることが望ましいです。消化に負担の少ない食品を中心に、医師や管理栄養士と相談しながら個別に調整することが大切です。

クローン病の治療にはどのような方法がありますか?

薬物療法が中心で、5-ASA製剤、ステロイド、免疫抑制剤、生物学的製剤などが用いられます。症状が重い場合や合併症がある場合には手術が検討されることもあります。治療法は症状や進行度に応じて個別に選択されます。

クローン病の薬には副作用がありますか?

使用する薬剤によって副作用は異なります。ステロイドは体重増加や骨粗しょう症、免疫抑制剤は感染症のリスクなどが報告されています。副作用を感じた場合は自己判断せず、速やかに医師に相談することが重要です。