大腸がん

Colorectal Cancer

大腸がんとは

大腸がんは、大腸(結腸および直腸)に発生する悪性腫瘍で、日本においても罹患率が高いがんの一つです。早期発見と適切な治療が生存率向上に繋がります。

大腸がんの発生部位割合

  • 結腸(右側)35
  • 結腸(左側)40
  • 直腸25

大腸がんは左側結腸に最も多く発生し、次いで右側結腸、直腸の順となります。部位によって症状や進行速度が異なるため、早期発見のための定期検診や注意が重要です。

大腸がんの年齢別発症率

  • 40代以下
    5
  • 50代
    20
  • 60〜70代
    50
  • 80代以上
    25

大腸がんは50代以降で急増し、60〜70代で最も高い発症率を示します。加齢と生活習慣の影響でリスクが増加するため、症状の有無にかかわらず早期発見のためにも定期的な検診が推奨されます。

大腸がんの主な症状

初期の大腸がんは症状がほとんどないことが多いですが、進行すると以下のような症状が現れることがあります。

  • 便潜血(血便)
  • 便通の変化(便秘や下痢の繰り返し)
  • 腹痛や腹部の不快感
  • 体重減少や倦怠感
  • 貧血症状(顔色不良、疲れやすさ)

大腸がんの原因・リスク要因

大腸がんの発生には以下のようなリスク要因があります。

  • 加齢(50歳以上でリスク上昇)
  • 腺腫性ポリープの存在
  • 家族歴や遺伝的素因
  • 食生活(高脂肪・低繊維食、赤肉の多量摂取)
  • 喫煙や過度の飲酒
  • 肥満や運動不足
  • 炎症性腸疾患の既往(潰瘍性大腸炎など)

大腸がんの検査・診断方法

大腸がんの正確な診断には、内視鏡検査を中心に、画像検査や血液検査を組み合わせて総合的に評価します。疑わしい症状がある場合や便潜血検査で陽性となった場合には、速やかに精密検査を受けることが重要です。

下部内視鏡検査(大腸カメラ)

大腸粘膜を直接観察し、ポリープやがん病変を発見します。必要に応じて組織を採取して病理検査を行います。

便潜血検査

大腸がんのスクリーニングに用いられ、微量な出血を検出します。定期検査として重要です。

血液検査(腫瘍マーカー)

CEAやCA19-9などの腫瘍マーカーを測定し、補助的に診断や治療効果の判定に用います。

大腸がんの治療法

治療法はがんの進行度や患者様の全身状態に応じて選択されます。

  • 内視鏡的切除(早期がんの場合)
  • 外科的手術(進行がんの場合)
  • 化学療法(抗がん剤治療)
  • 放射線療法(特に直腸がんで用いられることが多い)

大腸がんの予防法と早期発見の重要性

大腸がんは早期発見で治療効果が高まるため、定期的な検診が大切です。

  • 定期的な便潜血検査や大腸内視鏡検査の受診
  • バランスの取れた食生活(食物繊維豊富な野菜・果物の摂取)
  • 禁煙・節酒・適度な運動
  • 肥満予防と体重管理

大腸がんに関するよくあるご質問

大腸がんの早期発見はなぜ重要ですか?

早期に発見できれば、内視鏡的切除などの体への負担が少ない治療も可能で、治癒率も大きく高まります。症状が出る前の段階で見つけることが、最も効果的な治療につながります。

大腸がんは遺伝しますか?

家族に大腸がんの既往がある場合はリスクが高くなりますが、必ず発症するわけではありません。家族歴がある方は、定期的な検査で早期発見を心がけることが推奨されます。

大腸がんの症状にはどんなものがありますか?

初期は自覚症状がほとんどないことが多いですが、進行すると血便、便通異常、腹痛、体重減少、貧血などが現れることがあります。早期発見には定期的な検査が重要です。

大腸がんはどのように検査しますか?

大腸内視鏡(大腸カメラ)が最も有効です。検査中の痛みは個人差がありますが、鎮静剤を用いることでできる限り苦痛を軽減できます。便潜血検査も簡便なスクリーニングとして有用です。

大腸がんの治療法にはどんなものがありますか?

治療はがんの進行度によって異なり、早期であれば内視鏡的切除、進行例では手術や化学療法、放射線治療が行われます。早期発見により、体への負担が少ない治療で完治を目指すことが可能です。