肛門周囲疾患
肛門周囲疾患とは
肛門周囲疾患は、肛門やその周辺の組織に起こるさまざまな病気の総称です。代表的なものには、痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、肛門周囲膿瘍、痔瘻などがあります。これらは痛みや出血、かゆみなどの不快な症状を引き起こし、日常生活に支障をきたすことがあります。
肛門周囲疾患の種類別割合
- 痔核(いぼ痔)60
- 裂肛(切れ痔)20
- 肛門周囲膿瘍10
- 痔瘻10
肛門周囲疾患は痔核(いぼ痔)が最も多く、裂肛(切れ痔)、肛門周囲膿瘍、痔瘻が続きます。症状には出血や痛み、違和感があり、早めに医療機関で相談することが生活の質維持につながります。
肛門周囲疾患の主な症状
症状は疾患によって異なりますが、以下のような症状が一般的です。
- 肛門部の痛みや違和感
- 排便時の出血や鮮血の付着
- 肛門周囲のかゆみや腫れ
- 膿や分泌物の排出
- 排便困難や便秘の悪化
肛門周囲疾患の原因と種類
肛門周囲疾患の原因は多岐にわたり、主なものは以下の通りです。
- 長時間の座位や便秘・下痢による肛門への負担
- 肛門の外傷や感染
- 免疫力の低下や慢性疾患の影響
- 肛門周囲の腺の閉塞による膿瘍形成
主な疾患の種類としては以下があります。
- 痔核(いぼ痔):肛門内外の血管が膨らみ、痛みや出血を引き起こします。
- 裂肛(切れ痔):肛門の皮膚や粘膜が裂けて痛みや出血が起こります。
- 肛門周囲膿瘍:肛門周囲の感染による膿のたまり。
- 痔瘻:肛門周囲膿瘍が進行してできる異常なトンネル状の病変。
肛門周囲疾患の検査・診断方法
肛門周囲疾患の診断には視診・直腸診・肛門鏡検査が中心となり、症状や病変の部位を正確に把握することが重要です。必要に応じて、画像検査や内視鏡検査を併用し、合併症の有無や他疾患との鑑別を行います。
直腸診
医師が指で肛門内部を触診し、しこりや圧痛、出血などの異常を確認します。
肛門鏡検査
肛門鏡を用いて、肛門の内部を直接観察し、痔核や裂肛、出血の原因を確認します。
下部内視鏡検査(大腸カメラ)
肛門疾患と他の消化管疾患の鑑別や、原因不明の出血時に必要に応じて実施します。
肛門周囲疾患の治療法
治療は疾患の種類や症状の程度により異なりますが、一般的には以下のような方法があります。
- 生活習慣の改善(排便習慣の見直し、適切な水分摂取)
- 薬物療法:坐薬や軟膏、抗炎症薬や鎮痛薬の使用
- 保存的治療:温浴や食事療法による症状緩和
- 外科的治療:重症例や保存的治療で改善しない場合は手術を行うことがあります
肛門周囲疾患の予防方法
- 便秘や下痢を繰り返さないように食生活や生活習慣を整える
- 適度な運動を継続し血行を促進する
- 排便時に無理な力を入れない
- こまめな清潔保持を心がける
- 早めに医療機関を受診し適切なケアを行う
肛門周囲疾患に関するよくあるご質問
肛門周囲疾患にはどのような種類がありますか?
肛門周囲疾患には、痔(内痔核・外痔核)、肛門周囲膿瘍、痔瘻、裂肛(切れ痔)などがあります。それぞれ原因や症状が異なるため、正確な診断が重要です。
肛門周囲疾患の主な症状は何ですか?
痛み、腫れ、出血、かゆみ、膿や分泌物の排出などが主な症状です。症状の種類や強さは疾患ごとに異なり、早めの受診が再発や合併症の予防につながります。
肛門周囲疾患は自然に治りますか?
軽度の痔や裂肛は生活習慣改善や薬物療法で症状が軽減することがありますが、肛門周囲膿瘍や痔瘻は自然治癒が難しく、早期の医療介入が必要です。
肛門周囲疾患の治療方法にはどのようなものがありますか?
軽症の痔や裂肛は軟膏・坐薬・生活習慣改善で管理できます。膿瘍や痔瘻は切開・排膿や手術が必要になる場合があります。症状に応じて個別に治療方針が決まります。
肛門周囲疾患の診断にはどの検査が有効ですか?
視診や触診に加え、必要に応じて大腸内視鏡検査やMRI、超音波検査で内部の膿瘍や痔瘻の範囲を正確に評価できます。早期診断は適切な治療選択や再発予防に役立ちます。
